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靴と歩き方
2004.4.5 東京店:荒井 執筆
新年度がいよいよ始まりましたが、皆さんはどのようなお気持ち過ごされていらっしゃいますか?
エトスクラブの靴を履くようになり足取りが軽くなった靴担当荒井より、今回は『靴と歩き方』をテーマにエトスクラブの靴の特徴を改めてご案内したいと思います。

私事で恐縮ですが、以前の私は一日が終わって帰宅する頃には足にどことなく疲れを感じていました。
革靴だから多少の疲れは仕方が無いものと思い込んでいた節すらありました。
ところが、エトスクラブの靴を履くようになってから足の疲れが減ってきていることに気づいたのです。
どうしてこのような違いがあるのでしょうか?
■ 疲れやすい靴とは?・・・ ■
皆さんは、指やかかと等に「靴擦れ」などの痛い思いをされたこと一度や二度は必ずありますよね?
もしくは、もっと酷い人だとタコウオノメなどを経験した人も多いのではないでしょうか?

これらの足のトラブルは個々の足や靴によるものが多いですので一概に原因を挙げることはできませんが、靴に足が合っていないことによって起こると考えられます。
そしてそれは、概して靴が小さいから起こるのではなく『足が靴の中で泳いでいる。』事でこのようになるケースが多いのです。

 「足が泳ぐ」...疲れやすい靴というのは正にこのことなのです。
歩く度に、指先やかかとなどが靴の中で前後左右に動き、靴に擦ったりぶつかったりします。
足のふんばりも利きにくくいものです。


■ フィットした靴とは・・・ ■
一方、履きやすい靴は足がしっかりと固定されています。
それでは、足はどのようにして靴に固定されているのか?皆さんはご存じですか?
靴は、靴の親指の付け根と、小指の付け根、かかとの三つの面で足をしっかりと固定されているのです。
特に、親指のつけ根と小指のつけ根をグルッと結んだ足廻り(ボール・ガース)で、しっかりと足をホールドして、それ以上前に突っ込むことのないように作られているのです。
これが足が靴にフィットしているということなのです。

■ ワイズが重要です。 ■
皆さんはご自身の足のワイズをご存じですか? ワイズとは、足を捉えるボール・ガース廻りの長さ基準です。
C・D・E・EE・EEE・EEEE のように表されます。
UK JP C D E EE EEE EEEE
5 23 1/2 〜222 〜228 〜234 〜240 〜246 〜252
5 1/2 24 〜225 〜231 〜237 〜243 〜249 〜255
6 24 1/2 〜228 〜234 〜240 〜246 〜252 〜258
6 1/2 25 〜231 〜237 〜243 〜249 〜255 〜261
7 25 1/2 〜234 〜240 〜246 〜252 〜258 〜264
7 1/2 26 〜237 〜243 〜249 〜255 〜261 〜267
8 26 1/2 〜240 〜246 〜252 〜258 〜264 〜270
8 1/2 27 〜243 〜249 〜255 〜261 〜267 〜273
縦軸は足長(レングス)、横軸は足囲(ワイズ)を表しています。

平均的な日本人の足は昔から『幅広甲高(通称「ばんびろこうだか」)』と言われ3Eや4Eなどのワイズの大きい靴が作られてきました。
ところが食文化・生活文化の欧米化により最近の日本人の足は細くなっています。
細くなった足とは、親指の付け根と小指の付け根を結んだ足の幅(ワイズ:WIDTH)が狭くなっていることです。
... にもかかわらず、日本の靴メーカーは相も変わらず「甲高幅広」タイプの靴が数多く作っているためこのような足に合わないという人が近年増えています。
こういった現象の1つの要因は、靴屋が「きつい」というクレームを避ける為であったり「大は小を兼ねる」という安易な発想で靴が扱われ、足に対する靴の大切さが日本では重要視されていないことも大きく影響していますね。

寝るとき以外は靴を履く欧米と違い、日本人の家の中では靴を脱ぐという生活習慣がある為、脱ぎ履きが楽な靴が求められていたということも考えられますが・・・

私の場合計ってみると「Dワイズ」という細い足をしていました!今まで履いていた靴にはEEE(3E)と表示されたものばかりだったので、これでは足が靴の中で泳いでしまう訳ですね。
納得です。

 エトスクラブの足幅は『 英国の1Eサイズ+α 』です。

靴のホールド感、歩きやすさを追求したエトスクラブでは、実際の統計に基づき、現代の平均的日本人に合わせたワイズの靴を作っているのです。


■ 歩き方を気にしたことがありますか? ■
私の場合、エトスクラブの靴を履いてから疲れを感じなくなったばかりでなく、私の足音も随分小さくなり、どこか軽快な歩き方にもなったように感じているのですが...皆さんは「正しい歩き方」のイメージをお持ちでしょうか?
 「歩き方は『人格』の表れ」
 「美しく良い靴を履くと、歩く姿も自然と美しくなるもの。」
とは、相変わらずのエトスクラブの小松さんの弁ですが...

これは、かかとから着地して小指の付け根親指の付け根と体重が移動し最後に地面から自然につま先から離れることイラストにした物です。

親指を中心に指先を使って地面を蹴るように歩くことによって、もう片方の足がかかとから着地するという歩くイメージが大切です。

指先で地面を蹴り出すもう片方の足がかかとから着地し体重がローリングするというイメージの連続なのです。

ところが足が靴の中で泳いでいる靴を履くと、足は前に滑り小さい靴を履いたときのように指先が詰まってしまいます
これでは指先での十分な蹴り出しが出来なくなります。
そして歩く度に、足が前後左右に移動し靴にぶつかってしまいます
足は体重を支えているので、実はその衝撃というのはかなりのものです。
そして、タコやウオノメ、外反母趾足のトラブルが引き起こされるのです。

また、頭をヒョコヒョコ上下させたり、左右にからだを揺らしながら歩いたり、足音が大きいなどの癖のある歩き方の人はいらっしゃいますか?
こういった方も、この足裏の体重移動がスムーズに行われないことが原因になっていることが多いのです。

★☆★ ここでちょっと一言 捨て寸 とは?・・・ ★☆★
少し専門的な言葉となりますが、靴を履く上で知っていると良いかと思いますのでちょっとご説明いたします。
イラストの青い部分、これを『捨て寸』と呼ぶのですが、これは地面を蹴り出す際に必要な空間なのです。
実は足が地面を蹴り出す時、踏ん張りを利かしている指は大きく伸び膨らむのです。

この膨らみに対応するには1.5cmくらいのゆとりが必要とも言われています。
ですから、靴を試着する時は、靴のつま先と指の間の捨て寸もチェックするようにして下さい。
★☆★ ここでちょっと一言 ふいご現象 とは?・・・ ★☆★
靴のフィット感は、音によっても感じる事が出来ます。
しっかりと足にあった靴は、足を靴の中に入れた時や、脱いだ時に空気が靴の中に出入りする『シュッ』という音が出ます。
これを「ふいご現象」というのですが、脱ぎ履きが楽なように履き口を広くした靴や、紐を緩めたり締めたりすることをしない方には決して味わうことのできない感覚です。

この「ふいご現象」がある靴には、足の「蒸れ」を防止する効果があるのです。 一見すると大きめな靴を履いた方が、足との間に隙間が多く蒸れにくいと思われがちですが、靴の中に余計な空間がなく吸い付くような履き心地の靴で歩くと、靴と足の間でズレが生じ「ふいご現象」が起きます。
そうして、歩くたびに靴の中の空気と外の空気が少しずつ入れ替わり、靴の中が蒸れにくくなる効果もあるのです。


■ 靴の減りについて ■
これまでは靴のフィット感と歩く仕組みについてご案内して参りましたが、最後に靴底についてご案内したいと思います。
靴底の減り方で、どんな歩き方の癖があるか判断の目安になるそうです。

理想的な歩き方をしている靴底は、親指周辺かかとの外側がすり減っていくのだと言われます。
皆さんの足底はいかがですか?
靴の外側の減りがばかりが目立つ人は >>>
ガニ股やO脚の人、歩き方がだらしない人に見受けられるといいます。
左右の足を平行に蹴りだすよう意識してください。

内側の減りが目立つ人は >>>
X脚や内股の方に多い減り方です。つま先の方向に気をつけてください。

つま先の減りが目立つ >>>
つま先ばかりに力が掛かりやすい踏み込み歩きの癖のある歩き方です。

足に合った靴を履いていてもこのような偏った靴底の減りがあるようでしたら、整体的な側面にも原因があるかもしれません。
その場合は、意識して歩き方を変える良いそうです。


■ 最 後 に・・・ ■
どんな方でも靴を履けばていれば、必ず靴底は減ります。
車のタイヤが減ったらタイヤを交換するように、靴底も履き込んだら定期的にヒールやソール交換をして下さい。

エトスクラブではご提供した商品を皆さまに末永くご愛用頂きたいため靴底交換等シューリペアに対し積極的に考えております。
ご提供する靴は一足一足機械ではなく職人が仕上げておりますので、靴底が減ってきたならばお早めの修理交換でどうぞ末永くご着用下さい。