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シューツリーのオススメ
2004.6.23 東京店:荒井 執筆
近代文明の進歩は靴の生産効率を上げ、手頃な価格で靴を手に入れることを可能にしました。
ところが、このような工業製品的な靴が多く出回ることで、一方では 本格靴の存在味わいといったものが人々から忘れられつつあります。
次々と新しい靴を購入させたいという販売戦略に基づいた靴作りは、大袈裟に言えば「使い捨ての文化」とも言えるのかもしれません。
合成靴が主流となってしまった現代では、安価な平準化された靴が多くなり過ぎて
「靴なんて何でも同じ・・・ファッションの一部ではない。」と蔑まされるようになったとさえ言います。

私達は、エトスクラブという本格靴を販売しておりますが、同時にこれに見合うシューケアー用品もご紹介しております。本格靴の味わいを長く感じていただく為に...

そこで今回は、靴からはちょっと離れますが本格靴の理解を深める上でもシューツリー(木型)の紹介をしたいと思います。

■ シューツリーのメリット 
靴は「シューツリー」に入れることで、寿命が伸びます
経済的には安価なプラスティック製で代用したいところですが、少し高価ではありますが本格的な木製のタイプの方が、やはりその効果も優れています。
画像は当社で扱っているバネ式とネジ式のそれぞれのシューツリーです。

★☆★ その1:靴のフォルムを整えます・・・ ★☆★
一日歩くと靴の革底は、つま先がまるで船のように立ち上がってしまいます。
何千歩と歩くことで、革がくたびれてまるでアゴを出しているような状態です。
画像は、一日履いた靴にシューツリーを入れた靴先、は脱いだ状態の靴先です。
つま先の高さを比べてみると結構反り上がってしまっているのがお分かりでしょうか。

★☆★ その2:甲革を綺麗に保ちます。・・・ ★☆★
靴ケアの際使用するスプレーやクリーム等は、革の皺(シワ)部分に対してはどうしても物理的に上手く浸透しません。
本格的な木製のシューツリーは甲革の皺もしっかりと伸ばしてくれますので、伸ばした甲革の上からクリーム等を塗れば、靴ケアに対しても有効です。

また、靴は履けばどうしても『履き皺』が生じてしまいますが、これもこのまま皺を放っておくと雨水が入りこんで、ここから革が劣化します。
こうならないためにもシューツリーで靴の皺をしっかり伸ばして、履き皺を浅くさせることも重要なことですね。

スーツにおいて、パンツのクリースが綺麗に入っていると見栄えがするのと同じで、靴の小皺も 履く度に綺麗にしてあげると靴がより高価にみえますよ!
画像は手前がシューツリーを入れて保管したもの。がシューツリーなく約1ヶ月使用したもの。
履きジワの付き方が全然違いますね。。。
本稿用の比較のために左右の靴を使い分けてこの画像を取りましたが、靴はほんの1ヶ月のさぼりであっという間に酷くなるんですね×××

★☆★ その3:靴の中の湿度を取り除きます・・・ ★☆★
足は一日100cc(約コップ半分)もの多量の汗をかくそうですが、それを受け止めている靴も大変です。
疲れが溜まった人間に休息が必要なように、汗を吸収してしまった靴にも手当てしてあげなければなりません。
汗などの水分を十分に蒸発させる必要があるということはスーツのケアと同様で、一日履いたら2,3日は靴を休ませることが必要です。
続けて靴を履くことで、革に水分が蓄積されてしまうと、型崩れやカビの原因になります。
その場合、吸湿性のある木製のシューツリーの方が、プラスチック製のものよりも効果的があることは言わずもがなです。

★☆★ ちょっと一言:雨に濡れてしまったら・・・ ★☆★
大切な靴が予想外の雨に祟られた場合、靴がある程度乾くまではシューツリーを入れてはいけません。
理由は、雨などでずぶ濡れになった靴は、革がとても伸び易い状態になっていますので、その状態でシュートリーを入れてしまうと靴が大きく伸びてしまうからです。
一晩新聞紙等で水分を十分に取り乾燥させてから、翌日にでもシューツリーを使うようにして下さい。

■ la cordonnerie anglaise(コルドヌリ・アングレーズ)のシューツリー 
前置きが長くなりましたが、日本はもとより世界の一流の靴の専門家や、愛好家の間で絶大な支持を博しているシューツリー2型をご紹介いたします。
エトスクラブでも同社のシューツリーを推奨しておりますが、世界屈指の高品質機能性を誇るシューツリーです。

 コルドヌリ・アングレーズ ネジ式「シューツリー」
このシューツリーは、サイズを固定すると一定の大きさが保て永続的ジャストフィットが可能です。
長い時間、靴を保管する場合にも適しています。
無駄な力が掛からないので、どちらかというとマッケイ製法ソフトレザーの靴に向いています。
商品名: コルドヌリ・アングレーズ「シューツリー」
タイプ: ネジ式シューツリー
価格: 税込8,400円
送料: 全国一律 税込525円

 コルドヌリ・アングレーズ バネ式「シューツリー」
つま先の側面にもバネが付いていますが、このバネによってシワを伸ばすタイプです。
バネの力で長さを固定するタイプですので、グットイヤーウェルト製法等の比較的がっちりとした製法の靴に適しています。
商品名: コルドヌリ・アングレーズ「シューツリー」
タイプ: バネ式シューツリー
価格: 税込7,875円
送料: 全国一律 税込525円

■ コルドヌリ・アングレーズ社とは・・・ 
1885年パリにて、靴木型(ラスト)専業メーカーとして創業されました。
現在はモダンでエレガントな靴も展開しています。
ウェストン(仏)、チャーチ(英)、エンバシー(ベルギー)等、ヨーロッパ各国の一流ブランドの靴メーカーが同社の木型を使用しています。

デザイン面においては、このような木型製作のスペシャリストによって徹底的に靴のフォルムにこだわったシューツリーのシェイプを出すことが出来るのです。

同社のシューツリーは、優れた耐久性を持つ厳選された天然のブナ材を原料に、フランスの南西にあるリモージュ(limoges)市の工場で職人の手で丁寧に作られています。

ブランド名の「アングレーズ」は、フランス語で英国を意味しており、フランス人がデザインし作り上げた英国気質のシューツリーという訳です。

★☆★ ちょっと一言:ラッカー仕上げについて・・・ ★☆★
コルドヌリ・アングレーズのシュートリーは、木肌が変色することなく、末永く綺麗に使える為にラッカー仕上げとなっています。
靴の水分を取り除く「吸湿性」という点では、木肌に何も塗らない無垢のシュートリーの方が優れていますが、使っているうちに木の表面が黒く変色してしまいます。
コルドヌリ・アングレーズのシュートリーは、その優れた木型で皺を伸ばし、型を整えることに重きを置いているのです。
その代わりなのでしょうか? シュートリーの中央に空気を循環させるための通気孔があります。
特に、ネジ式のシュートリーは底が大きく削られています。
バネ式の方は、削りが少ないですが、これはバネの構造的な問題なのでしょう。

■ サイズ展開 
木型重視のシュートリーには、サイズ展開があるものです。
間違ったサイズのトリーでは、フォルムを整えられなかったり、靴を伸ばしてしまうこともありますのでどうぞご注意ください。
38 :23.0cm〜24.0cm(UK5〜51/2)
39 :24.0cm〜25.0cm(UK6〜61/2)
40 :25.0cm〜25.5cm(UK61/2〜7)
41 :26.0cm〜26.5cm(UK71/2〜8)
42 :26.5cm〜27.0cm(UK8〜81/2)

ご注文は、こちらまで。お待ちしておりま〜す!