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靴紐の結び、ひとつで・・・
2004.7.25 東京店:北 執筆
レザーソールには大敵の水が空から降る季節が過ぎ去り、青々とした夏の空が広がっていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?(H16.07.22執筆)
今年は例年より雨の日が少なく、革底派の私としては水でレザーソールが痛む機会が少なくて済みホッとしています...が世の中というと梅雨時期で雨が降らず早々に夏日に突入したせいもあって電気の使用量も増え、日照りで水不足も心配されてます。(当社も節電と書いた張り紙があちらこちらに!)
靴を大事に履いている方にとってはありがたい?ことですが靴にも地球にも水分は多かれ少なかれ必要ですので心配してしまいますよね。。。

さて、
梅雨が終わり、急なお天気変わりを心配することも必要なくなくなり、革靴を気兼ねなく履ける時期になった今回の靴の話は???

・・・ずばり、靴を履く時に切っても切れない縁、靴紐の結び方についてです。

だれしもが1足は持っているであろう紐靴。
スリッポンという、紐で締めない靴が好きな方も(例:モンクストラップ)いますが紐靴はフォーマルやビジネスにおいてある時、履かなくてはならない靴なのです。
このあたりはスーツと靴の関係でご案内していますよね。
当社のスタッフ某氏に至っては『男の靴は紐靴だ!』なんて言ったりしていますよ・・・

さて、その靴紐。
ひとえに靴紐の結び方と言っても色々あるんです。
あまり意識していない方もおられるかと思いますがいかがでしょうか?

その靴紐の結び方の代表例として挙げられる4つの結び方、『シングル』『オーバーラップ』『アンダーラップ』『パラレル』についてご紹介します。


1.シングル
結び方は至ってシンプルで紐通しは簡単で締めやすいです。
片方から締め上げるので長時間歩いたりする人には向かないかも知れません。
片方に力が加わり易いのでホールド感はあまり得られにくいです。
少々、靴紐の長さを調節するのが面倒くさいところもありますね。
見た目はシンプルで良いのですが・・・

2.オーバーラップ
ブーツやハイカットシューズといった紐穴が多く、紐穴を通して上に向かって編み上げる靴に見受けられる紐の結び方。
全体的に締め上げるのでホールド感も高く、履いていても緩みにくいのが特徴。
靴紐を長く使用するのでボリュームが出てしまいビジネスシューズには向かないですね。

3.アンダーラップ
オーバーラップ同様、ブーツでも似合う結び方。
最近ではスニーカー等のスポーツシューズ全般に用いられることが多いです。
アンダー、つまりは下から紐が出てくるのでオーバーラップよりもボリューム感を抑えられます。

4.パラレル
本格的なビジネスシューズに最適な結び方がこのパラレルです。
結び終えた外見上がシングルと似ているので混在しがちですがパラレルという名の通り、紐が平行になっています。
一見難しいように見える結び方も慣れてしまえば簡単です。
シングルよりも甲革の両側紐穴(アイレット)から均等な力で締め上げるのでホールド感が高く紐も緩みにくいので長時間歩いても疲れにくいです。


以上、4点が主だった靴紐の結び方ですがその中でも最も紐靴に適した結び方『パラレル』について結び方の手順を交え、もう少し詳しくご紹介いたしますね。

画像の靴はストレートチップですがもちろんその他のデザインの紐靴(プレーントゥやUチップ)にも対応できます。

左側の紐を黄色、右側の紐をに色分けしてご説明いたしますと...

 1番目 
まず初めに靴紐を1番上の左右(1)の紐穴(アイレット)に通します。
その際に左側(1)の靴紐の長さを5センチ位長くしておくと後で帳尻が合い、左右の紐の長さが丁度均等になります。
 2番目 
2番目に左(2)を右側紐穴の上から2つ目に下から通し、右(2)を左側紐穴、上から3番目の穴に下から通します。
 3番目 
3番目に(2)を左側紐穴の上から2つ目に上から通し『(3)』、そのまま右側紐穴4つ目に下から通して『(4)』とします。
 4番目 
4番目に左側にある(2)を右側紐穴の上から3つ目に上から通して『(3)』となり、そのまま左側紐穴5番目に下から通して『(4)』になります。
 5番目 
5番目に(4)を左穴4番目に上から通して『(5)』となり、そのまま右紐穴5番目に下から通して(6)になります。
右紐(4)と左紐(6)を結んでパラレル結びの完成です。
最初に通した穴とは逆にある紐穴に最終的は通るのですね。
右足も同様な手順で逆に置き換えて結んで見て下さい。

いかがでしょうか〜。
難しく考えずに試してみてくださいね。
因みにエトスクラブの靴の完成時には全てパラレルの結び方で皆さまにお納めしていますのでご安心ください。(^_^)v

 最後に・・・ 
靴紐の結び方と同じく大切なのは靴ひもを結ぶときの姿勢です。
靴紐を緩めて足を入れるのはもちろんのことですがその際に画像のように踵の部分だけをしっかり地面に押しつけて紐を締め上げるのがBestです。
何故?って。。。
それは踵をしっかり押しつけないで紐を締めると、踵の部分に隙間が生まれ足が前へ前へと動いてしまい、その結果 足の親指と小指付近の出っ張っている部分(ボールジョイント)が靴内部が当たり、履いていると不快になるからです。
(一度試してみると良く解ると思いますよ。)
この辺は以前荒井さんが靴と歩き方でご案内したことがありますのでこちらも是非ご参照下さい。

本来であれば良い靴・楽な靴であるのに履き方、靴紐の結び方ひとつでダメになったり良くなったりしますから、折角ですので皆さんも是非靴ヒモの結び方には気を付けてみて下さい。