九分仕立てとは、その名の通り靴を仕立てるにあたり
90%の仕事を職人の手仕事で行ったものを言います。
それには
3つの特徴があります。
□ 特徴1:手作業の多さ □
>>> これは九分仕立て最大の特徴ですが
90%の仕事を手作業で行うからこそ、
靴の製法から
微妙なステッチまで数々の凝った仕様が可能です。
例えば、グッドイヤー製法では革底に中底(インソール)を縫いつけるところは、ミシンを使う事が一般的ですが、九分仕立てではこのウェルトと呼ばれる細革も手で縫い付けます。(ご参考>>
新着情報『靴の製法』)
つまり、機械を使うことを極力排し、職人の手のみで仕立てているのです。

また、機械では出来ない職人技を多いに用いたオーダー方法はこんなところ(画像)からも感じ取ることが出来ます。
右の革底がグッドイヤー製法の靴、左が九分仕立ての靴底です。
ボールペンの所を比較すると右はグッドイヤー製法の特徴である縫い糸が出ていますが左の九分仕立ての方では出ていません。

それは、わざと隠すために革底を薄く剥ぎ、革底とウェルトを縫いつけた後、再度薄く剥いだ革をもとに戻し接着させ、さらにカラス仕上げと呼ばれる底を黒く着色して綺麗に仕上げているからです。
う〜ん、なんという
色気... 履くのがもったいない...
他に革底のつま先に釘を打ち付け補強したりも出来ます。
まさに機能美を追求したデザインですね。かなり凝った作りです。