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実践、リペアのススメ
2005.04.21 東京店:北 執筆
季節はすっかり
春・春・春
です。
今年は残念ながら桜の開花宣言が外れ、ここの所 雨も多いので桜が散り始めているようです。
(05.04.12執筆)
道行く人も
薄紅色のシャツ
や
水色のネクタイ
といった春らしい色の装いをした方も増えてきました。
また、この季節は新しいスタートを切る人も多く、今から不安と期待を胸に新しい環境で過ごす方も多いのではないでしょうか。
そんな新たな出発に向けて
靴もスーツも新調したい
なぁ、という方もいらっしゃいますよね。...かといって引っ越しや異動などもあって何かと物入りの多い時期でもあります。
今更、靴を新しい物に買い替える懐事情でもないですし...
では靴好きなサラリーマンの諸先輩方は、どうなさっているのでしょう?
う〜ん、大いなる
謎
です。
実は、そうなる状況を当に見越して諸先輩方は3月初旬からある依頼を当社にしてきました。
その依頼が増えてきたことにより
謎
が解けたのでした。
それは、、、ズバリ!
リペアのご依頼
です。
そんな諸先輩の代表として、先ずはAさんからのご依頼を紹介をいたします。
東京にお住まいのAさんは当社の靴を3足オーダーなさった日頃からご贔屓頂いているお客様です。
そのAさんのご依頼は当社での1足目のオーダーであるモンクストラップのリペアです。
実はAさん、先日急な大雨に降られてしまい革底であった
靴がダメ
になったしまったのでした。
ある程度の雨であれば、革底も少し水は吸えど、凄く傷むこともないのですが如何せん
長らく雨に濡れ続けたことと
、舗装されていない砂利道で雨に遭遇してしまった2重の不運が重なったのでした...
トホホ ・ ・ ・
革が柔らかくなっているところに小石の研磨ですから小石が革底にめり込み、歩くたびに革が削れ帰宅する頃にはボロボロに。
直ぐに新聞紙等入れて乾燥させても、もはやソールが凸凹してしまい元には戻らないとのことで諦めて当社にお直しの為、靴をお持ち頂いたのでした。
北:
Aさんどうしたんですか!? こんなに革底が痛んで...
Aさん:
実は、かくかくしかじかで・・・
(上述参照)
北:
そうだったんですか、、、お仕事お忙しいようで何よりです。
Aさん:
仕事が忙しいのは良いのだけど、靴が持ちこたえられなくてさ〜
北:
では、
ビブラムソールでリペア
はどうですか?
Aさん:
やっぱり、そうだよね。。。それも、良いんだけど ・ ・
北:
革の通気性と軽さ、それに見た目が、ですね。
Aさん:
そうなんだよね〜、
何か良いアイディア
ないかい?
北:
では、
ダブルソール
はどうでしょう?
Aさん:
ダブルソールか、、、良いかもね、よしそれでいこう!
北:
了解であります !!
そこで、Aさんの傷んだ靴底をシングルソールからダブルソールにすることと相成りました。
☆
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☆
靴担当北より一言:
ダブルソールとは ・ ・ ・
☆
★
☆
ダブルソールとは、その名の通りソールを2枚にすること。
当社の靴はチャッカーブーツ以外はシングルソールになっており、ダブルソールにするとソール一枚分厚くなります。
底が厚くなりますので
耐久性
がシングルソールより増します。
例えば、前述した様に急な雨が降った時シングルソールだと革底から水が浸み込み、靴の中まで濡れてしまうことが偶にあろうかと思います。
靴の中まで水が浸みてしまうと後のケアは
靴のトラブル
でご紹介したように靴の中に新聞を入れたり、陰干ししたりして完全に乾ききるまで履くことは出来なくなります。
これがダブルソールだとソールが厚い分、水の浸透性が下がり、なかなか浸み込まないので不意な雨でもシングルソールより
ダメージが抑えられます
。
....とは言え良い部分ばかりでも無く、革底一枚分重量が増え重くなるという
デメリット
もあります。
シングルソールよりも足の
なじみ易さ
やソールの
返りにくさ
がありますので、やや靴との
一体感に欠ける
ところがあります。
今までシングルソールをはき慣れた方は戸惑うかもしれませんね。
見た目にも厚くなりますので少しワイルドな感じがします。
さて、そんなAさんのお直しが出来上がりました。
左が通常のモンクストラップ。
右がリペア済みのダブルソールのモンクストラップ。
その違いは明らかですね。
ソールが一枚分厚くなったので
身長もアップ !?
でしょうか。
また、革底を見ると革底の
どぶ伏せ縫い
という一手間掛かったお直しもしています。
☆
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☆
靴担当北より一言:
どぶ伏せ縫いとは・・・
☆
★
☆
革底の端を薄く剥ぎ、革底とウェルトを縫いつけた後、再度薄く剥いだ革をもとに戻し接着させて革底に縫い目が見えないようにする技法のことを言います。
見た目の綺麗さと縫い目が出ていない分、少し耐久性も向上します。
その他にも化粧釘と呼ばれる釘をつま先と踵に付けています。
つま先の釘は、釘を打つことによって強度が上がり、革が削れにくくなりその分耐久性も向上します。
この辺りの仕様は、私からAさんに提案させて頂きました。
これで、急な雨でも靴の中まで濡れにくくなるのではないでしょうか。
でもAさん、砂利道は革底にあまり良くないので気を付けてくださいね。
全国出張で飛び回り、舗装されていない街にも飛んでいくAさん
応援しています!!
続いても靴リピーターのKさんです。
1足目でご自身の仕事場の床の環境やご自身の靴の履き方で革底の減り具合が解り、その後、ご注文の際にお渡し前のリペアをご希望なさったのでした。
修理内容はつま先か特に減りやすいとのことでしたのでつま先をゴム底にしました。
画像は靴の完成後、つま先補強のリペアが終わった後の靴です。
これでガンガン履いていただけることでしょう。
しかし、何故最初からつま先を補強したのでしょうか。
それには訳がありまして、靴の底より上の部分をアッパーと言いますがアッパーと靴底を結びつけるのが
靴の製法
で紹介した
ウェルト
です。
このウェルトがダメになると靴底の交換が出来なくなりますのでこのウェルト部分にまでダメージが広がる前にリペアすることが一つの目安になります。
うっかりウェルト部分にまでダメージが広がってしまうとリペアしようにも出来なくなります。
今の状態で危険かもと思われる方は早めにリペアした方が良いですよ〜。
もし、下駄箱に革底がダメになって捨てるに捨てられず眠っている靴がいましたら今一度リペアと言う
スポットライト
を当て、ビジネスという
ステージ
に立たせて上げてください。
一つでも多くの靴達が日の目を見ることを願っております。
それでは、皆さんのご相談お待ちしております。
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